愛しいのチグサ

島田荘司最新作は、なんと「SF恋愛小説」です。
といっても書き下ろしではなく2020年にロンドンで英訳で出版された小説なので2020年頃に書かれたものらしいです。
ネタバレになるので書きにくいですが6年前はあまり考えられなかった時代の進化を予見しているかの内容に驚きました。
内容は令和版「異邦の騎士」といった感じですかね。
「異邦の騎士」では記憶喪失の青年が孤軍奮闘する話でしたが
「愛しいチグサ」では大事故により身体と脳の一部が機械化された青年が主人公です。
独りぼっちの青年がチグサという女性と出会い恋愛する物語。
物語の閉塞感、孤独感が島田荘司節全開で「異邦の騎士」を彷彿とさせますね。
ラストも感動的で、説明不足な部分もありそれは読者の想像に任せる終わり方。
本編は170ページ程度の中編。
プラス30ページほどの後書きも、島田荘司の小学生時代の話からSF論、占星術殺人事件の秘話など盛りだくさんで面白かったです。

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