マスカレード・イブ / マスカレード・ナイト

amazon primeで、東野圭吾原作の映画「マスカレード・ホテル」を見まして。

殺人予告のあったホテルに潜入捜査する新田刑事役が、木村拓哉。
その新田の補佐係で、ホテルのフロントクラーク山岸尚美役が、長澤まさみ。

仕事熱心で真面目な山岸(長澤まさみ)は、性格が厳しく。
不慣れなホテル業務に新田(木村拓哉)は、山岸は怒られてばかりで。
この2人の掛け合いが面白いですね。

物語の方は、2転3転する飽きない展開で。
ラストには意外な犯人がw

こんな複雑な殺人をする必要あるのかな?
って疑問はあるんだけど。
それをミステリーで言うのは無粋ですね。

「マスカレード・ホテル」が面白かったので、続編が知りたくなり。
「マスカレード・イブ」と「マスカレード・ナイト」を読んでみました。
この二つはまだ映像化されてないです。

「マスカレード・イブ」は、「マスカレード・ホテル」の前日談の4編の短編集。

表題作の「マスカレード・イブ」は、文庫で240ページくらいの長さの中編。
前日談で、新田と山岸が出会う前に起こった殺人事件の話を上手く作ってますね。
ちょっとネタバレかもですけど、東野圭吾ってあのトリックを扱った話が多いですね。

表題作以外では「ルーキー登場」という短編が印象的。
まだ若手の新田のお話。
新田がホテルで一夜、女性といっしょに過ごした後。朝方に仕事で呼び出しが。
さっとシャワーを浴びて仕事に行きたいが、女性がメイク終わってない理由でなかなか、バスルームから出てきてくれない。
冒頭のちょっとしたトタバタ劇が新田の性格もよく出てて面白かったです。

「マスカレード・ナイト」は、「マスカレード・ホテル」の後日談の長編。

同じホテルで大晦日の仮面パーティーにて殺人事件の犯人が現れるという密告情報が。
新田がホテルで潜入捜査をすることになり。山岸を新田をサポートする。

再びこの二人のコンビが見れるのが楽しくて。
映画「マスカレード・ホテル」を見た後だったので。
新田=木村拓哉。山岸=長澤まさみの脳内変換で読みましたが。
なんかちょっとイメージ違いますね。
そもそも新田って帰国子女だしな。
木村拓哉ってやっぱり色んな役をやっても「ザ・木村拓哉」なんだよね。
山岸って、真面目で気が強いけど心優しいってのが長澤まさみとちょっと違うかなぁ。

お話の方は、
・何故、密告者は殺人事件の犯人を知ってるのか?
・何故、密告者は警察に連絡したのか?
・ホテルのパーティーに来てる誰が密告者で、誰が犯人なのか?
と、いう謎が軸で。

ラストにそれが一気に明らかになる展開は見事で。
ただ、東野圭吾にしては雑な構成ですかね。
最後に急に出てくる事柄多くて。
もう少し物語前半に伏線張るべきでは?

「マスカレード・ホテル」同様に映画化するのもいいと思いますけどね。

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