透明な螺旋 / 東野 圭吾
東野 圭吾の透明な螺旋を読了しまして。
自分は本を読むのが遅い方なんだけど、一晩で読み切りました。
ハードカバー300ページくらいですけど。
本筋に関係ない余計な描写を排除して、会話中心で話が進むし。
東野 圭吾は読みやすいですね。
話の冒頭に出てくる伏線が、ずっと気になるんだけど。
それがラストに回収されて。その伏線の意味に気づけば真相にも気づくような構成で。
この辺が上手かったですね。
ただ、amazonのコメント見ると酷評が多いですね。
確かに、容疑者xの献身、白夜行とか。傑作を連発してた頃に比べると。
近作は物足りないのは判る気がします。
でもエピソードの作り方が上手いですよね。
今作も。被害者がすっごく嫌なヤツなんですけど。
そいつの言動がクズで。ホント嫌なヤツ。人物描写もほんと上手い。
あとガリレオシリーズの最新作なんですけど。
ガリレオシリーズと言えば一見、不可能な殺人事件を物理学者の湯川が科学的な見地から解決するってのが面白かったんですけど。
今回はそんな所はなく。
特にガリレオシリーズじゃなくてもって感じの話なので。
その辺は不満なのは確か。
今、明かされる「ガリレオの真実」ってのが本の帯には書いてあって。
確かに今まで出て来なかった気がする湯川の両親が出てきて、真実が明かされるけど。
後付けっぽいしなぁ笑
とはいえ、いつもの湯川の偏屈っぷり。草薙、内海薫との掛け合いとかは相変わらず面白いですね。
結局、何だかんだで新作が出れば次も買ってしまいそう。
ガリレオシリーズ前作の「沈黙のパレード」は映画化が進んでて。2022年公開で。
まぁ原作は微妙なデキだった気がするけど、コッチも楽しみですね。
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