辻 真先「たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)」

辻 真先「たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)」読了しまして。

毎年、年末に発表される「このミステリーがすごい!」
所謂「このミス」去年の1位の作品。
辻 真先は、88歳で1位の受賞でして。

自分がおっさんになると、文芸に限らずスポーツとかでも。
若者が活躍するより、自分より年上の世代が活躍するのを見ると嬉しい感じですね。

毎年、「このミス」1位の作品は大抵読むようにしてまして。
去年の1位は「medium 霊媒探偵城塚翡翠」

medium 霊媒探偵城塚翡翠

辻 真先は、最近だとアニメの名探偵コナンの脚本とかで有名ですが。
自分が最初に名前を知ったのは、赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズのパロディで
「迷犬ルパンの名推理」って作品で知ったのかな。

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1983年発行なので38年前ですね。
いや、内容はすっかり忘れてしまいましたが。
なので、38年振りに辻 真先作品を読んでみましたけど。

昭和24年の名古屋が物語の舞台で。
終戦間もない混沌とした時代の
闇市や遊郭の実情など。
詳しく知らなかった話が多くて。

ただ、ミステリの本筋とは違う部分の話が長く。
前半から中盤までは退屈な展開でしたが。

登場人物がお互い「かつ丼」「トースト」とか
変なニックネームで呼び合う会話も何か気持ち悪くて。
文章もリズムが悪く読みにくい印象。

目次に出てるけど。ちょいネタバレですけど。
密室殺人とバラバラ殺人が起こるんですが。
アクロバティックなトリックで。
現実にはこんな事出来る訳ないじゃんですが。
まぁ小説なんで、これくらい大胆なトリックは好きです。
タイトルの意味、最後のオチみたいのも決まってたし。
その辺は見事なので。
まぁ「このミス」1位っても、ちょっと納得な感じでした。

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